ミシンとガーゼのじかん 2023.12.2

・ふるさと納税で何度もリピートしてくれている方からホームページ直販でご依頼をいただき新しいガーゼケットをお届けした。言葉を介さなくても気に入ってくれているのが伝わってくる。

・びわ湖ブルーのガーゼケットが先に開始したさとふるで受注をもらっていたので今週初めて発送した。いつもはベージュ系の色ややさしいピンク色の縁取り糸を使うのだけど、びわ湖ブルーは明るくて濃い水色の青なので制作や梱包中に何度も色味の美しさにハッとさせられる。あづま袋をどうするか迷った。草津市の公用車のロゴ色=濃いきみどりを使った定番のあづま袋と同じにするか、新しいパターンで作るか。ひらめいたら動こうと思っていたら、結局発送前に新しいあづま袋のアイデアが降りてきてそれを形にした。びわ湖ブルーらしくあづま袋も青系で新しく作ることにした。定番を使ってくれている方にもお届けするかもしれないので、びわ湖ブルーらしい新しいあづま袋のほうが楽しみにしている気持ちに寄り添えるはずと信じて。

・ブラックフライデーの関係でいつもより楽天ふるさとでの受注が多かったけど、全部発送できた。ガーゼケットは夏の涼しさより冬の暖かさのほうが断然身に染みて重宝するのでなるべく早くお届けしたい気持ちが強い。つまりそこはわたしがアリサラ舎として力を注ぎたい部分でもある。だけどその陰には力を削ぎ落す部分も持ち合わせている。

・力を削ぎ落す部分。普段自分のなかでいろいろと調整しているけれど、今週はまさにそのなかの一つと直面した。お直しのご依頼があったけれど、できませんと回答した。自社製品を対象にお直しをしている。それはもちろんいつもいつでも対応しているけれど、他社製のものは今は受け付けていない。(一時期対応していた)どうしてやらなくなったのか?それはただただ自分に余裕がなくなるから。他社製のものをやっていて色々とわかったことがある。アリサラ舎ガーゼに合わせてミシンを独自改良や設定をしているので、他社製を縫うときにはいろいろと変えないといけない。そしてまた元に戻す作業。お直しに主軸を置くならそれは必須なことだけれど、いまの段階ではオリジナルのアリサラ舎ガーゼをもっと広げていきたいし、よく眠れない方に届けたい思いがあって仕事をしているので、負荷が大きい他社製のお直しに対応するのはやめている。ただ、自分のなかで注力することと力を抜くことは線引きしていても、ご依頼を断るのはやはりしんどい。せっかく言ってきてくれているのに応えられないこと。自分のなかで突き刺さる。派生する色々な感情。そんなもやもやを抱えながらも、日々どう仕事するか、そういう現実と向き合って一つひとつやっていければいいなと思う。